キックボクシングジムに東京で通うなら白山道場(はくさんどうじょう)へ【初心者歓迎】

同い年の戦友とは高校生の時に目黒ジムで出会った、僕はすでにプロの選手として連勝しており彼はただの練習生、今と違っておもいっきりとんがってた僕は彼を歯牙にもかけていなかった。

そして高校卒業後 僕はさらに男を磨くために地方の飯場で土木作業員として数ヶ月働くが、彼はその間もジムで練習をしていたようだ。

飯場での経験に満足した僕は東京に戻り久しぶりにジムに行くと偶然彼が練習していたので鈍った腕試しにスパーリングを申し込むと彼は気持ちよくそれを承諾。

3分2ラウンドの闘いで簡単に倒せると思っていたが、物凄いボディ打ちを喰らいこちらが倒れそうになる、それでもプロの意地でそれを凌いでスパーを終えた。

スパーを終えて僕が「強くなったね」と言うと彼は「萱原くんのことを倒すことだけを考えて練習してました」と言う、僕はその言葉に感動してそれから戦友となるわけだ。

彼はその後日本ランキング1位となりタイトルマッチも経験する1流のキックボクサーとなったのだ、自分の尊厳を守ることを知る戦友は彼岸でもきっと酒を喰らいながら誇り高く矜持を貫いていることだろう。

(合掌)